
■エピソード。…正式名称「爆走問題」。
【謎の「黒いカバン」と、そのカバンを狙う「青い顔の男」。果たして、黒いカバンの中身は?そして、青い顔の男の正体は?!】
「爆走問題総集編・Vol,9 ■エピソード110〜■エピソード122まで」
■エピソード110
山本たちCT隊が逃亡成功した、その3分後…暗黒星団と白色彗星、そしてディンギルの激しい戦いが始まった。『うわー。なんかスゴイ事になってるー。』
『呑気に言ってる場合じゃねぇよ、相原。さっさとイカルスに行かないと…。よくわからんが、すっかり遠回りしちまった。さあ、急いで…。』
『あのさー、加藤(兄)。全く被弾してないのに、まるで被弾したような奴がいるんだけども。』
『あ…南部ぅ…(汗)』『…牽引ロープ持ってくればよかったねぇ。そしたら引っ張ってあげたのに。』…その相原の通信に、南部のどこかがプチッとキレた。(ドコが?)
『何を言うかね相原クン。さぁ!イカルスまで、全速でかっ飛ばすぞ!!はっはっはっ!』そして南部機は…続く
■エピソード111
皆の後をついて行くのがいっぱいいっぱいだった。『ちゃんと付いて行くからな、安心しろ!』…気合だけは、いつもの南部に戻った。『南部〜頑張れ応援してるぞ〜』『…相原!お前な、いっぺんこのCTに一人で乗って操縦してみろってんだ、ええ??山本の後を付いて行くのが、どんだけ大変か…』『あ、大変なんだぁ、やっぱり。』『う?いや、まぁ…だから、体験してみろ!そんな、呑気に揚羽の複座に乗ってるんじゃねー!』『だって、俺の本職、通信だもん。』『俺なんか、砲術だぞ!』『でも戦闘班だよな。俺は、通信班なの。そもそもCTの操縦許可下りないし。』『…くっ…。だけど、な…。』
……お前ら、コンビ組んで漫才やったら?と思う山本達だった。…続く
■エピソード112
その頃、突然だが、エピソード26で「主夫のお料理」にアシスタントとしてテレビ出演していた土門竜介は、ちょっとしょんぼりしていた。「平田先生、俺はいつまでアシスタントなんでしょう…。」すると、しなやかな紺色のエプロンをした平田は静かに言った。「何を言うんだ、土門。お前はもう、立派な主夫になれる。しかし、シェフになるには、まだまだだな…。」「先生!俺は、俺は…。」そこで土門は黙りこくると、すっくと立ち、「…買い物、行って来ます。」とカバンを手に部屋を出た。そして…(今年は冷夏で野菜の値段が上がるかも…)等と考えながら、「大和市場」へ歩いていた、まさにその時。ばっ!と…続く
■エピソード113
「ひ、ひったくり!?」思わずカバンを抱きしめる。しかし、その「ひったくり野郎〜by黒服の男〜&地球人にしては顔色が悪い」は、なかなかカバンを放そうとしない。「こ、これには俺の財布がぁぁ!!テメェっ!」と、土門が相手にタックルをしようとした瞬間…土門の身体が、ふわりと宙に浮いた。「?!」…土門は背後から、別の男達に抱きかかえられ…そしてストンと麻袋に入れられた。「ら、ら、拉致っ?!なんでぇぇぇ?!」…続く
■エピソード114
「拉致されてたまるかあぁぁっ!宇宙戦士の名が泣くぜ!」土門は思いっきり袋の中で暴れた。すると!こりゃたまらんと思ったのかひるんだのか、それとも夏バテで男達がたるんでいたのか何なのか、袋の口が開き、土門はゴロリと袋から転がり出た。ゴロゴロゴロ…転がって…近くの電話ボックスに体当たりして止まる。「いってぇ!」と思ったら、はずみで電話ボックスのドアが開き、中に入ってしまった。という事は。…をを!ナイスキャッチ電話ボックス(?)、とばかりに…男達は、電話ボックスを取り囲む。…続く
■エピソード115
素敵に不敵な笑みを浮かべて、男達の一人が言った。「その黒いカバンを渡してもらおうか…。」「誰が渡すか、このひったくり野郎!」とは言ったものの、…これじゃ袋から出た意味が無いじゃん!カバンは渡せるけど、中の財布だけは渡せねぇよ!と思ったその瞬間…。ふと、土門の目に「緊急用」のボタンが目に止まった。『緊急の場合はココを強く押して下さい』という赤いボタン。「この緊急事態に、このボタンを押さずして何を押す!」と、土門はそのボタンを強く押した。すると!!電話ボックスが、土門を乗せて、発進した。ごごごごごご。…続く
■エピソード116
「……電話ボックスって、ロケットだったのか…?」土門を載せた電話ボックスは、ぱひゅーんと大気圏を抜け、宇宙を駆けていた。一体何処へ行くのやら…。唖然として放心状態だった土門、ふと我に返る。えっと…電話ボックスの操縦は出来ないし…。「あ、この電話、通じるのかなぁ。」土門は、財布からテレフォンカード(通称テレカ)を出すと、電話をかけようとして、…迷った。「…どこに掛けたらいいのかなぁ…。」そもそも、この状況を一体どう説明したら、誰が理解してくれるというのか。…宇宙だし…。…続く
■エピソード117
土門は、とりあえず揚羽の携帯に電話してみる事にした。…親友だし、艦載機隊だし、上手くいけば艦載機で助けに来て…くれる、かなぁ…。不安ながら、掛けてみる。トゥルルルル…呼び出し音。さすがは電話ボックス、電話は使えるらしい。
その頃、揚羽は。相原を乗せて、複座のCT練習機を操縦していた。『南部〜頑張れ〜』『相原!お前の応援なんか…』『アレ?!』『アレって何だよ!』『いや、南部、お前じゃなくてさ…。』南部と漫才(?)をしていた相原、いきなり黙りこくって、だんだん苦悩の表情に…。「ど、どうしたんですか、相原さん。」「…揚羽…あのさ…。俺、通信班長としての自信が無くなって来た…。」「は?!何を突然(大汗)!」…続く
■エピソード118
「俺、通信を専門の職業にしてきてさ…。初めてなんだけど…。というか…艦載機に…う〜〜ん、何で、どうやって、そんなバカな…でも、実際に…繋げるし、…繋いでみよう、うん。とりあえず、受信するしかないかも…。」「い、一体、どうしたんですか相原さん!」『何なんだよ、相原!どうした?』「どうって…山本、あのさぁ…。…宇宙を飛んでる艦載機に…一般の公衆電話から通信が入るという…非常識な事が…。もしもし…?」
『もしもしっ!やったぁー繋がったあぁぁ!揚羽、揚羽ああぁぁ!!』「そっその声は、どどど、土門っ?!」…続く
■エピソード119
『土門です、ヤマトIIIで主人公やってる土門竜介なんですけど』すると加藤たちが一斉に『主人公ぅ〜〜?!』と不気味な(?)声の合唱をした。焦った土門『ええと、プチ主人公です。はい。それはともかく助けて下さい…って、アレ??揚羽、お前、今、誰と何処にいるの?』
誰と、何処に。『誰とって…山本先輩と、加藤三郎先輩と、南部先輩と、相原先輩と、…宇宙空間を、艦載機で飛んでる…。』『ええっ!ホント?!艦載機?!ナイスタイミング!助けて揚羽!俺、今、電話ボックスで宇宙を漂流してるんだよ!!』…続く
■エピソード120
それはあまりにも衝撃的な言葉だった。『…なにが、どうしたって?』『だから、電話ボックスで、宇宙を漂流してるんだよ!』『…あのさ、土門。お前…どうやって、艦載機に通信したんだ?』『違うよ、揚羽の携帯に電話してるんだよ!電話ボックスから!』
揚羽は大きくため息をついて、相原に言った。「相原さん…よく分からないんですけど…。」「俺も、もっとワケわからねぇよ…。とにかく、公衆電話から掛けてきてるのは、確かなんだけど…。俺、通信専門に何年かやってきて、こんなの初めてだよ…。」『…惑星ファンタムで幻でも見てるんじゃねぇのか?』という南部の通信を何故かキャッチした土門、憤慨して『違いますよ!本当に、普通の一般的な、みどりの公衆電話ボックスなんですよ!』…続く
■エピソード121
『…なんで艦載機間の通信をキャッチできるんだよ、土門…。』『知りませんよ!公衆電話だからでしょ!』『そもそも電話ボックスが、何で宇宙を漂流するんだ?』『知りませんよ!勝手に飛んだんですよ!操縦も出来ないし、電話するしかないでしょー!うわぁっ!テレカの残り度数がぁぁ!』『てれか?』『テレフォンカードですよぅ!ああっ!あと3…2…1…うぎゃーた、助け』
プツッ…。ツー・ツー・ツー・ツー・…。…続く
■エピソード122
突然だが、その頃エピソード79のユキの家では。ケータイ電話の音が鳴り響いていた。ちなみにここに居るのはユキと島と古代守とアルフォンと、カザン司令である。「あ、ちと失礼」とカザンがケータイを取り出して、「カザンだ、何事だ。 ……あっ!いつもお世話になっております、はい、はっ、左様でございますか、はい。」
…一体誰だよ、と島達が思った所、カザンはケータイを丁重に切ると、「実は聖総統スカルダート様からの電話で、黒いカバ…」と言いかけた所に、ドンドンドンドンというドアを叩く音と共に、平田の声が鳴り響いた。「大変ですっ!土門が、土門がぁ!」…続く
…総集編Vol,10へ続く…