
【相原が受け取った謎の黒いカバン。そのカバンを狙う「青い顔の男」。果たして、黒いカバンの中身は?そして、青い顔の男の正体は?!】
何が起こるか、作者にもわからない、スリリングな未知の宇宙戦艦ヤマト・ストーリー『爆走問題』!!
「爆走問題総集編・Vol,6 ■エピソード62〜■エピソード79まで」
■エピソード62
それを聞いた相原と南部、何故かカ―――ッと赤くなって、同時に「そんなワケねぇだろー!」と、叫んだ。周囲の乗客が驚いて一斉に南部達を見る(ってさっきから見てるが…)「その叫びが証明だな。」「何の証明だぁ!たまたまだっつーの!」「いや、だから、南部は、俺と一緒に居ないと、画面に映らなくて出番が無い…か…」ふと相原は、寒気を感じた。「相原よ。その言い方ぁねぇだろうさ。…確かに、確かにそうなんだけどよーー!!」…続く
■エピソード63
「大体な?ヤマト全作品皆勤賞の俺よりも、圧倒的に出番の無い山本の方が、ダントツ認知度があるってのは、なんなんだ一体!!」「あの、南部。『認知度』じゃなくて、『人気』…」「突っ込むな相原!波動砲も撃てない、セリフも無い。相原と一緒にいるしかねぇだろうがぁ!」
山本と相原は思った。(やっぱ、アツイわ…戦闘班…。今、南部にヤカン持たせたら湯が沸くかも)
「ちなみに山本!俺も、艦載機乗れるって知ってるか。」「へっ?!」「へっ?じゃねぇよ!ワンダースワン・ゲーム版のヤマトで、艦載機に乗れるんだよ俺は!!」「はあ。」「だから俺は、月面基地に行くんだよ、それでこの定期便に乗ってんだ!」…続く
■エピソード64
「なのに何で相原が居るのか、俺が聞きてぇよ!」その南部の言葉に、2人は唖然とした。そしてやおら山本は「し…出撃…するんか。砲術班長が?!艦載機で?」「そうだよ。」そして沈黙。「南部…お前、ゲームとアニメは違うぜ。」「あ、でもさ山本。一応、南部は戦闘班だし。」「一応だと?相原よ?」「あ、いや…(汗汗)とと、そろそろ着くぜ月面基地…」そしてこの3人組(?)を載せた定期便は、月面基地に到着した。…続く
■エピソード65
「よぅ!山本、久しぶり…って、な、なんで相原と南部がいるんだぁ?」「うっす、加藤兄キ。元気か?…相原は、ちょいと気合入れに。南部は…」と、チラッと南部を見る。南部、仏頂面で「1機借りるぜ。」それを聞いた加藤が唖然としたその時、バタバタと弟の加藤四郎がやってきた。「兄貴っ!南部さんの許可、出てます」書類を差し出す。「許可?」加藤(兄)は弟の差し出した書類を怪訝そうに見、また南部のカオを見た。「の、乗るんだ、ホントに。」「乗るよ。」しばらくの沈黙。そして…山本が口を開いた。「なぁ、複座の貸してやっからよ、相原を載せてやりな、南部。」…続く
■エピソード66
「複座ぁ?!南部にぃ?!難易度が…」加藤(兄)の言葉を遮って、南部が答えた。「いいぜ。操縦できるしな。」途端に、相原が「嫌だぁぁ!山本がいいっっ!山本がイイ――――!!」と絶叫しながら山本にガシッと抱きつく。「山本と一緒に行くうぅぅ!山本がいい!!」抱き付かれた山本、ちと顔を引きつらせつつ、「いいじゃん。お前らいつも一緒だろ。」「やだやだやだやだっ!!今だけはやだっ!山本か加藤がいいっ!南部はやだあぁ(涙)」相原が泣き叫べば泣き叫ぶほど、南部の表情が不気味な笑い顔に変わってゆく事に、相原は気付いていない…。…続く
■エピソード67
南部、不気味な笑顔で相原の腕をがっしと掴むと、「さぁいざ行こう!格納庫!」と意気揚揚、相原を引きずって歩き始めたが、相原、山本から離れようとしない…という事は。必然的に、山本もずるずると引っ張られ…。そこで南部、「…って、格納庫って、ドコよ?」と聞く。山本、「あーそんならオレが先導するわ」と、南部の前を歩き出す。という事は…とどのつまり、南部と山本と、相原は、格納庫へ向かって進み始めた。
…ところが相原、ここぞとばかりに山本を、ドッ突き放すと猛ダッシュで大逃走。「嫌だああぁぁ!」それを追う南部・山本・加藤兄弟。必死の相原、月面基地を爆走する!コレがホントの爆走問題。何をどう走ったのか、相原はちょこまかと小回りとターンを駆使して追っ手をまいた。そして、隠れる。…続く
■エピソード68
「ったくドコ行ったんだ?相原よ。」「ドコに隠れた?」…なんとなく加藤(兄)は思った。(前にも相原を探したような…。)加藤(弟)も、ふと思った。(なんか、相原さんを探してばっかりだなぁ。)。「手分けして探そうぜ。」「おー!」…その相原、実は…トンデモナイ所に隠れていた。整備中のコスモタイガーの中である。(灯台もと暗し…ってな)だが、「うわっ!」「うわあぁぁ!」…続く
■エピソード69
「あいっあ、いはらさん?!」「あいうげは!」相原と、揚羽、カオを見合わせ思わず沈黙。『どうしてココに?』同時に叫ぶ。「お、俺は隠れてんの。お前は?」「…その機体、オレのなんですが…。」「へッ…!?」「イカルスに行けって、古代守さんから連絡があって、それで」その時突然、遠くから人の声が。慌てて相原、隠れる。…しばらくすると、人の話し声は遠ざかっていった。「なんで隠れてるんですか、相原さん。」「…実はな…。」
…山本たちは、まだ相原を探していた。とりあえず、一旦集合する。「ホントにドコ行ったんだろな?」その時。『複座1機、実習に出ます』と館内放送が…。「??複座の練習機って…」何気に弟を見た瞬間、加藤(兄)はピン!ときた。「揚羽だ!お前、許可出したな!」と弟を指差す!慌てた弟「えっ!?え!」兄は構わず「相原は揚羽と一緒だ!」それを聞いた、山本と南部「揚羽と一緒だとぅ…!」…続く
■エピソード70
「俺らも出るぞ!」そして格納庫へ向かって走り出す。『新人の揚羽の機体に乗りやがって〜…俺らの腕は信用しねぇくせに』と、山本と南部、思わず二人で同じ事を言う。なにはともあれ、山本・南部・加藤(兄)は、コスモタイガーで発進した。残された加藤(弟)「だってー…なんとなく、相原さんが可哀想なんだもん…(涙)。」
…その頃、揚羽が操縦する複座のコスモタイガーは、相原を乗せ、イカルスを目指していた。「急げ、急げって!!」やたらとせかす相原。「そんなにビクビクしなくても…」落ち着き払った揚羽の言葉は、相原の叫びに掻き消された。「来た、来たあぁ!」「エ?」レーダーにも反応無いのに、相原は追っ手を感知したらしい。さすが通信班長(?)と思った途端、通信機から南部の怒鳴り声が。『揚羽ぁ!相原よこせ――――!!』そして突如、揚羽の機体の前方に、3機の戦闘機の機影が見えた。…続く
■エピソード71
「反転だ揚羽、反転っ!!」しかし…「ヨコだヨコ!あ、右、いや、左ッ!」何故か、相原は相手の動きを感知できるらしい。「なんで分かるんですかっ!」「寒気がすんだよ、寒気!」「ハァ?」レーダーより感度が良い、さすが通信班長(?)ともかく…。「い、イカルスと反対方向…このままだと、白色彗星行っちゃうかも…」「行っちまえ!どーせ緊急事態だし!」突然、パルスレーザーの銃撃が機体をかすめた。「うわぁ!」「落ち着け揚羽!どうせ当たらねェ!向こうはプロだ!威嚇だ!!」「に、逃げれない、かも…。」「弱気出すな!揚羽!かっ飛ばせー!」…続く
■エピソード72
揚羽を追いながら、余裕の山本、「お、白色彗星行くか!揚羽のヤツ。イイ度胸してんじゃん。」すると、加藤機から通信が入った。『ちょっとヤバイんじゃねぇ?』「え?だけどさ、結局は白色彗星行かなきゃならないし。黒いカバン取りにさ。」『それはそうだが…。あ、ところで、南部〜、付いて来てるか?』すると、通信機からふてくされたような声が返ってきた。『大丈夫だよっ!…久しぶりだから、少し疲れるけども』その会話を聞いてた山本、「ならOK。行っけぇ馬鹿笑い帝国!」加藤と南部、同時に『馬鹿笑い?』 山本の返答「ズォーダーだよ!」…続く
■エピソード73
逃走する揚羽機では。「ほ、ホントに行くんですね、彗星帝国…。」「行くしかねぇだろ!」半ばヤケクソで、相原は揚羽を励ましていた。「大丈夫、1機くらい、バレない…と思うよ。」「そこで弱気にならないで下さい!」「だ、大丈夫だって。たぶん…。」その時、ズバババッと、レーザーの嵐が機体を襲う。なんとか必死でかわす揚羽。「ダメだ戻ろう相原さんっ!」「落ち着け揚羽!撃ってるのは、山本達だ!…とにかく進め、行け!彗星てーこく!!」「でも、こっちは練習機なんです!先輩達の機体には勝てない…」
すると通信機から山本の声が。『ちがーう。キャリアの差だ、キャリアのぉ!』「山本先輩、なんで撃つんですかぁ!」『前から来てるからだよ!』
…そう、気がつけば揚羽機は、どっかで見たよ〜な戦闘機に襲撃されかけていた…。…続く
■エピソード74
「い、い、いつの間に……。」揚羽と相原、唖然とする。『ボケっとすんな。ヤツら、馬鹿笑い帝国と交戦してんぜ。巻き込まれない内に、退却だ。援護してやる』その、南部からの通信に、思わず揚羽「えっ!援護出来るんですか?!」と言ってから、青ざめる。「揚羽ぁ…。うわっ!」揚羽の機体、ズババッと南部の「援護射撃」の嵐に遭う。「…揚羽。あ、げ、は!」「ここ殺されるかとおお思た…。」「あれでも一応、砲術班長だから、当たらないって。」すると再び「援護射撃」の嵐。「…相原さん。余計な事言わないで下さい…。」「う、うん…。」…続く
■エピソード75
呆れ顔でその様子を見ていた加藤「ところで、馬鹿笑い帝国と交戦してるヤツ、どこのヤツだ?」『しらん。南部、わかるか?』『知ってる…』と、南部が言いかけた、その時。コスモタイガー全機に『ハッハッハッ、ヤマトの諸君!カバンは私が貰ったよ!』という通信が入った。ふと見ると、交戦しつつ遠ざかって行く1機の戦闘機が。白色彗星帝国から出て来たらしい。その戦闘機に続いて、帝国と交戦していた周囲の戦闘機も遠ざかって行く。
思わず、全員の通信が同調した。『…アイツ、誰?』…続く
■エピソード76
『ヤマトの諸君、ってお決まりのセリフ言うから、一瞬デスラーかと思ったけど…デスラーの声じゃないし。』『それに戦闘機はボラー連邦だし』『ぼら?!なんだそりゃ。サカナか?』『山本先輩、ボラじゃなくて、ボラーです』『とりあえず、付いて行ってみようぜ。カバン取り戻さなきゃな。』『エッでも…山本先輩、イカルスは?!』『イカルス?そんなんほっとけほっとけ』
山本を除いた全員の声が同調した『ほっとけないってー!!!』しかし既に山本機は、ボラーの戦闘機を追って、カッ飛んでいた…。…続く
■エピソード77
突然だが、地球では、暗黒星団帝国の「カザン」司令がしょんぼりしていた。「同人誌を創るヒマがあったら地球を占領しろ」と、母星デザリアムの聖総統スカルダートから怒りのメールが来たのである。これは、地球を占領しない訳にもいかない。しかし…実は、肝心の重核子爆弾は…故障していた。が、技術将校のアルフォン少尉が逃げたもんだから、修理が出来ない。それで…「どーしたものやら」と。…溜め息をついたカザン、「…仕方が無い。行くしかない…」と、意を決して。
…ユキの家のインターホンを押した。…続く
■エピソード78
「…か、カザンさん?!」ドアを開けてビックリのユキである。当然である。カザン、思いっきりビクビクしながら「す、スマンが、そのあの、アルフォンを…返して欲しいんだが…。」唖然と呆然のユキ、その後ろから、古代守が。にっこりと「やぁ。どーも。」ソレを見たカザン「うっ!あ、いや、その、地球をだな、ちょっとばかり、…な。うん。」しどろもどろである。そこへ「占領しようとか、思ってたりして」とスルドイツッコミをする古代守。カザン、思わず爆発しそうなほどドギマギして、「そんなことは、しない…」と叫んでから、反省。(言っちゃったよ…。)「おぉ?!占領しないんだ、それはよかったよかった、うん。」にっこり爽やかに微笑む古代守が眩しい、カザンだった…。…続く
■エピソード79
古代守に勧められ、ビクビクとユキの家に入ってきたカザン、リビングに居たアルフォンを見て「をを!アルフォン!無事だったか!!」とアルフォンに駆け寄る。…無事も何も、アンタがヘンな事考えるから妙な事に…と、すんごい冷めた目でカザンを見る島大介に向って、「いや〜どうもウチのアルフォンがお手間をかけまして…」とすこぶる下手に出るカザンである。「いや?アルフォンより、アンタの方が手間かかってるよ、火山さん。…で?ヤマトは見つかったかい?」
「そ、それがその、はあ。…え〜そろそろ、お暇を…」アルフォンを引っ張って、そそくさと帰ろうとするカザンを、古代守が引き止めた。「オイオイ、話はこれからだ。まだ帰っちゃいけないよ?」「…は?は、はなし、ですか…?」…続く
…この話の基本は、「『青い顔の男』から、謎の黒いカバンを持って逃げている」話です。
…総集編Vol,7へ続く…