■エピソード。…正式名称「爆走問題」。宇宙戦艦ヤマト・奇想天外臨機応変ストーリー
【謎に包まれた「黒いカバン」を巡って巻き起こる珍騒動。そして「青い顔の男」とは?!】
「爆走問題総集編・Vol,12 ■エピソード155〜■エピソード173まで」
■エピソード155
不可思議な謎を残して、コスモゼロは宇宙の彼方へ消えた。
地球人一同が、ふと我に返ると…白色と暗黒が、ディンギル艦隊と戦っている。ここは、とりあえず…。
「一旦、イカルスに戻ろう。」と、土方。
「カバンは良いんですか?」
「あの乱戦に付き合う気は無い。それに、土門が大変だろう。」
そういえば。地球人一同、電話ボックスに入ったままの(?)土門を忘れていた。ゴメン。まぁ、彼は気絶したままなので、大丈夫かもしれない。が、急ごう。…続く
■エピソード156
ところで。コスモゼロの古代進は…「黒いカバン」を持っていた。
ある日、ヤマト艦内で仮眠を取っていた古代は。…気付いたら、コスモゼロに乗っていた。
その手には、黒いカバンがあった。そして…ウルクが爆発した。
…うそだー。
しかし現実に、自分はコスモゼロで宇宙を飛んでいる。…そういえば…夢の中で、「水の女王アクエリアス」に、「黒いカバンを持ってきて下さい」と言われたような気がする。しかしあれは夢…。…夢だったら良かったのに…。
…突然すぎるし無茶苦茶すぎるしワケワカランし、なんでー!!
と、どこからか沖田艦長の声が、おもいっきり空耳で(??)
〜〜それが、「爆走問題」の醍醐味なんだよ(?)古代!!〜〜と。…続く
■エピソード157
半ばヤケになって「水の星・アクエリアス」へと飛んでいたコスモゼロ。んが!
「な、なに?!」
突然、なんか非常識な方向からグイグイと、引っ張られる。「今度は何がどうなんだよ!!」すると、
『ふっふっふ、…見つけたぞ、真の「黒いカバン」を!!』
聞き覚えのある声。そういえば。思い出した。あ〜…。ボラだ、ボラ。
『私はボラー連邦の、』
『べムラーゼ首相さんが、俺に何の御用で?』
『ぉおぉ、覚えていてくれたとは〜。なぁに、その黒いカバンを渡してくれれば…おっと。』
『うっわぁ!』
『逃がさんぞ。このボラー特製・牽引捕獲ビームから逃れられるとでも思うたか!!』
…思ったんだけどな。…続く
■エピソード158
『その黒いカバンをわた…、…くっ!』
『は?』その瞬間、ボラー艦隊の後方で、どどんと爆発が。
『白と黒が来たか…。むっ!ディンギルまで!!』
…シロとクロ?…犬?
ああ、なんだ、白色彗星と暗黒星団か。それにディンギル艦隊…なんか勢ぞろいして…って、
『ここで、ドンパチを始めるなーーー!!!せめて俺を放しやがれー!!!』
んん?ま、まてよ。奴ら、この黒いカバンを狙っているとしたら…。…し、静かにしていよう(汗汗)。…続く
■エピソード159
どんぱぱどんぱぱどどんどどん。
『ボラぁ!貴様、黒いカバンを持っているだろう!』ディンギルのルガール大総統の声。
『ボラではない!ベムラーゼだ!』
はぁ…。古代は、ため息をついた。…もーちっとマシな会話をしようぜ…。と、思った時。
『あっ!黒いカバンのコスモゼロ発見!』と大音響の通信が(?)。
そしてシロクロディンギルの艦隊が、ボラー戦艦に捕まっているコスモゼロに向かって一斉に照準を…。
なんでー!…続く
■エピソード160
『俺は、何故か女王の命令で、アクエリアスへ行かねばならんのだー!行かせろー!』
全宇宙に轟く古代の必死の叫びも空しく、シロクロディンギル艦隊の連中が、じわりと迫ってくる。
ボラーの形勢も不利なようで…。
さらに前方に、戦艦の影が。
『うっ…。あーーー!、今度はドコだぁ!』
『地球防衛軍だよ、進!』
『えっ?…その声…ま、守兄さん?!…戦艦アンドロメダぁ?!』
『進、細かい話は後だ…聖総統!!重核子爆弾を使われたく無かったら、地球側に協力しろ!』
『…ナニ?!』…続く
■エピソード161
『重核子爆弾は、デザリアム本星だ。理由は不明だが、気付いたら本星に流れついていた。』(…流れ着いた?!)
『そ、その声は…アルフォン少尉っ!?!』
『このままだと、そのうち爆発するかもしれん。だから、地球側に協力すれば、私が何とかする。』
古代進も、聖総統も、突然の事に意味がワカランで、唖然としてしまった。…だが。
『このままだと、爆発するんだな。』と聖総統。
『するだろうな。』とアルフォン。
『わかった。地球に協力しよう(涙目)。』
今までの経緯を全く知らない古代進、唖然、呆然…。…続く
■エピソード162
『クロ!貴様〜〜、地球に寝返るとは!』
シロディンギルボラの皆さんから非難轟々である。
『そもそも、暗黒星団帝国なのに、「聖」総統という時点で間違っておる!!』byルガール
そうかなぁ。
『そうだ!聖なる総統なのに、暗黒の帝国とは!』byベムラーゼ
本名…スカルダートって名前もあるけど。
『何とでも言え!!くぉの野郎〜〜(涙)砲撃用意!シロもボラもディンギルも…馬鹿にしおってからにっ!撃てぇ!』
『え?ちょ、ちょっと待った、おいボラ!牽引ビームを何とかしろ!!俺のコスモゼロを離してくれぇ!』
…聞いてない…皆、俺の存在を忘れてるし。勝手にドンパチしてくれよ(涙)もぅ。…続く
■エピソード163
どかんっ! …突然、コスモゼロを捕獲していたボラー艦の一部が爆発した。同時に、コスモゼロは自由の身に…。慌てて機体を立て直す古代。
『進!今だ、早く行け!』
『あ、は、はいっ!』
『そうは問屋が卸さんぞ!このベムラーゼから逃げられると思わっ!わっ!あれは!…くぅぅ、謀ったな…アンドロメダは、引き付け役という訳か!!』
なな、何だって…?。
曲が流れてきた。ちゃーちゃーちゃらーちゃっちゃっ ちゃっちゃら〜〜
それは、この業界では(?)誰もが必ず知っているメロディだった。
競い合うように、全員が叫んだ。
『う、宇宙戦艦ヤマト!!』…続く
■エピソード164
どうして、ヤマトがここに…? 進は不思議だったが、嬉しかった。
…叫んだ。『ヤマトだ!!』すると兄の守は『今のうちだ、進、早くアクエリアスへ…』と。
『でも兄さん、ヤマトが…。』『いいからお前はアクエリアスへ行け!!』
『だけど兄さん、ヤマトがー!』『それはいいから早く行け、進!!』
『一応、俺、戦闘班長なんだよー!』『大丈夫だ、俺が乗ってる!』
『…え?』『進、俺は、アンドロメダじゃなくて、実はヤマトに乗ってるんだよ!』
…守兄さんが、実はヤマトに乗っている?
…アンドロメダは、引き付け役…?
くっ…何か、俺の知らない所で重大事件が起こっていたようだ…(涙)。
『とりあえず、お前がアクエリアスに行かんと、こちらの計画が…。だから、わかってくれ進!』
『…うん。わかった行くよ…。…行きゃいいんだろ兄さん!』
コスモゼロは、半ばヤケ気味に全速力でアクエリアスへ向け、かっ飛んだ。…続く
■エピソード165
シロディンギルボラ艦隊全員、一斉にどよめく。「ヤマトだ…ヤマトだぁぁ!」
ズォーダー『喚くな!さっさとコスモゼロを追え!!』
『阻止する!』
『くっ!ヤマトめ…んん?!その声、誰だ?』
『私は宇宙戦艦ヤマト艦長、山南だ。…と言っても分からんだろうがな、ズォーダー…。』
『ヤマナミ?』
『なっ…なに!?「ヤマトよ永遠に」の山南艦長か!!』と、ディンギルのルガール大総統(ヤマト完結編)が叫んだ。
『という事は、サーシャが居るのか?!』と言ったのは…ボラーのベムラーゼ首相(ヤマトIII)である。
『サーシャ?というと、スターシャの妹の…』と訝しげに言う白色彗星のズォーダー大帝(「さらば」&「ヤマト2」)。
ルガールと、ベムラーゼは、叫んだ。『違う、スターシャの子供だ!!』…続く
■エピソード166
暗黒星団の聖総統(「永遠に」)『私を撃った挙句に、破壊活動しおった方のサーシャだ…ここには居らん!』
ズォーダー『…それはテレサのようなものか?』
ルガール『…「永遠に」のDVDでも観たまえ、ズォーダー。』
ベムラーゼ『そうか、サーシャは居らんのか〜…テレサも居らんのか〜…。』
…地球人一同、かなり呆れて…どーーでもえーけど、あんたらなーーーーと。…続く
■エピソード167
気を取り直して。
宇宙戦艦ヤマトには、山南艦長を筆頭に、島航海長、真田技師長、山崎機関長、通信班長相原、砲術補佐南部、航海補佐太田、そして臨時戦闘班長に…古代守が。
戦艦アンドロメダには、土方艦長を筆頭に、電話ボックスから救出された土門、何故か地球側に協力するアルフォンとカザン(暗黒星団帝国出身)、そして応援にコスモタイガー隊の面々、山本、加藤(三郎)、弟の四郎、揚羽が乗艦していた。…アンドロメダは、言わば「オートマ」全自動に近いので、そんなに人員は要らないのだが、イカルスで、ヤマトとアンドロメダが合流した時に、何故かこういう配置になった。そしてそれは、「最強の連中」だった。いろんな意味で。
『…攻撃開始!!』…続く
■エピソード168
その頃、コスモゼロは、「水の惑星アクエリアス」に到着していた。僅かに存在する小島に着陸し、機体から降りて叫ぶ。
「お届け物でーす、持って来ましたよー、黒いカバンっ!」
すると、アクエリアスの空に女王の姿が浮かび上がった。
「頑張りましたね、古代進。そして地球の人々。…これで試練は終わりです。」
「…試練?終わり??」すると、古代が持っていた黒いカバンが、すぅっと透明になって、消えた。
「き、消えた?!」
「その黒いカバンには、中身が入っている訳ではありません。黒いカバンを持つ事が、その人にとっての重大な試練だったのです。」
「はぁ。」古代が呆然としていると、突然、背後から「そんな!」と叫び声が。
「わぁ!び、ビックリした、どこから、いつから居た!?」と見ると。
…青い顔の男が、ビックリした表情で固まっている。…続く
■エピソード169
「そのカバンの中に…『惑星ファンタム』へ行く方法があると思っていたのに…。」と、しょんぼりする青い顔の男。
「あ、あのぅ、どちら様で?」恐る恐る、古代は聞いた。
「私は、『青い顔の男』です。」
「…それは見ればわかります。」
「しかし皆が『青い顔の男』と呼ぶので、そういう名前になりました。」
「…はぁ…。…ん?」この人…どっかで、見覚えがあるような…。
「もしや貴方、『ヤマトIII』のガルマンガミラスのデスラーの部下…の将校で、『シャルバート万歳』とか…やってませんでしたか?」
「そうです!実はそうなんです!でも、バレない様に、ちょっと変装しました。顔の色をディープブルーにしたんです。」
…ちょっと青くしすぎ…。…続く
■エピソード170
「嗚呼…あの黒いカバンには何も入っていなかったとは…。」苦悩する青い顔の男。
「…何か…『試練』だったんだそうだ。」
「嗚呼…どうやってシャルバート星へ行けばいいんだ…。」
「それよか、貴方どうやって、ここへ来たんですか?」
「いえ、少し前から、ここに居たんです。なんとなく。カバンが来る様な気がして。」
「………………そ、そうか(汗)。」
「嗚呼…もう、わかりました。私はここで、このアクエリアスで暮らす事にします。」
「止めませんよ。」
「止めないで下さい!あ、止めてませんね。貴方、勘が良いですね。」…続く
■エピソード171
「ちゃんと、テントもボートも用意してあります。ここで女王と共に、私と…」
「俺は、帰ります。…女王、帰っていいですか?」
「ええ。頑張りましたね、古代進。またいつかどこかでお会いしましょう。」
そして、古代はコスモゼロに乗ると、名残惜しそうな『青い顔の男』を振り切って、そそくさと発進、水の惑星を後にした。
一方その頃。戦艦アンドロメダ(土方)と、宇宙戦艦ヤマト(山南)は、乱戦の真っ只中に居た。
『もう、何とどう戦っているのかわからんな。土方艦長』
『そうだな。仕方が無い、一旦、派手にぶちかまそうか、山南艦長。』…続く
■エピソード172
『すまんが聖総統、ちょっと時間稼ぎを…。』
『…ヤマナミよ、言わずとも分かる。…盾になればいいのだろう(涙)。アルフォン、後でたっぷり修理してくれ…。』
聖総統が可哀想になってきた山南、『…修理代は、地球防衛軍から出すからな…。』と言った所、聖総統は不気味な笑いを浮かべて、『いや、修理代は、ボラとシロとディンギルから後でたっっぷり請求する。…だから、存分にやってくれい!』と。
『…お言葉に甘える事としよう。…では…。』
アンドロメダとヤマトは、エネルギー充填態勢に入った。…続く
■エピソード173
「アンドロメダから通信、拡散波動砲、発射準備完了したそうです!」と、相原。
「わかった…。相原、ヤマトは…波動砲は…まだ時間が…。」と、困り果てる山南艦長。
「わかりました。こちらは時間がかかると伝えます!」…すると、先方から、
『どうしたヤマト、山南艦長、何かトラブルか?』と音声通信が。
『いや…その、土方艦長…、拡散波動砲は…やはり土門が撃つのか?』
『あ?ああ。それが何か?』
『…土方艦長、あなたが撃つ、という事には…(何かドタバタと、叫び声)わかった、わかったから、誰か南部を押さえろ!』
…宇宙戦艦ヤマトでは、南部が暴れていた。…続く
…総集編Vol,13へ続く…